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ベトナムは、「ベトナム社会主義共和国」という国名から分かるとおり、社会主義の国です。
社会主義という言葉を聞くと、みなさんはどのような想像をするでしょうか?
おそらく、多くの人が「少数の上位の人が得をして、一般市民が苦しむ社会」、「独裁」、
「遅れている社会体制」など、あまりいいイメージは持っていないと思います。

そもそも社会主義は、資本家が労働階級を酷使し、
一般大衆が悲惨な生活を強いられるという、資本主義の悪い面を解決するために登場しました。
つまり、誕生したときには、一般大衆は社会主義に多くの期待を寄せていたのです。
しかし、ソ連や中国、北朝鮮など、社会主義は一様にして悪いイメージが持たれています。
この理由は、社会主義がこれらの国で、特定の個人だけが強大な力を持つ、
独裁国家としての体制を維持するために用いられたからです。
経済的平等の実現を目指すどころか、資本主義の悪いところが全面に出ているような状態ですよね。
間違えてはいけないのは、社会主義自体は必ずしも悪いものではないということです。

ベトナムの社会主義は、1900年にわたる中国の支配、
100年にわたる植民地支配と長い間虐げられてきたベトナムが、
独立と自由を勝ち得るために用いた制度です。
ベトナムの社会主義も、ベトナム共産党の一等独裁ではありますが、
それはスターリンやブレジネフ時代の旧ソ連や文化大革命時代の中国、
今日の北朝鮮のように、特定の個人だけが強大な力を持つ独裁国家ではありません。

ベトナムでは、建国以来、地域や民族のバランスを考え、第一書記(共産党トップ)、
評議会議長、首相に権限を分散させ、3人体制で組織を運営するトロイカ体制を保持しています。
この3つの要職には、北部・中部・南部から一人ずつ採用して
権力が一定の地域やグループに集中しないようにしています。
このようにベトナムの指導部は、「権限の平等」、それに加えて「富の平等」を重視しているのです。
例えば、農村の場合、一定基準以下の「貧困村」については、
資金を重点的に投入して水道などのインフラを整備したり、援助を行ったりしています。
以前はどの省にも15〜20%程度は貧困層がいましたが、現在ではかなりの改善を見せています。
また、個々人のレベルで「富の平等」の意識が根付いていることも、ベトナムの特徴です。
まとめノート
・社会主義は、経済的平等を目指すものであり、それ自体が悪いものではない
・第一書記、評議会議長、首相の3人体制で、権限分散
・北部・中部・南部から一人ずつ採用して権力を特定のグループに集中させない
・貧困層には資金を重点的に導入し、富の平等を目指す
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