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 クジラが大きすぎると・・・?
昔、日本で投資信託ブームが沸き起こったとき、「池の中のクジラ」というたとえがなされました。
1960年代、日本が高度経済成長の入り口に立った時、株式ブームとともに投資信託ブームが訪れました。
ところが、当時の日本の株式市場は、まだそれほど市場規模が大きくなかったため、
投資信託などを通じて多くの資金が集まってしまうと、
その売り買いによって株価が乱高下するという現象が生じてしまったのです。
つまり、池とは日本の株式市場であり、クジラは投資信託に集まったお金ということになります。
当然、クジラは池の中に入ることはできませんから、投資信託ブームによってたくさんのお金が
ファンドに集まっても、その売り買いを吸収できるだけのマーケットが存在しない状況を、
このようにたとえたのです。
もちろん、これから徐々にベトナム経済そのものも成長していきますから、
成長プロセスに応じて株式市場の市場規模も拡大傾向をたどっていくでしょう。
ただ、それを上回るペースで投資資金が流れ込んできら、
やはり市場はその資金を吸収することができずに、混乱をきたすことになります。

 成長過程だからこそ、流動性リスクが大きい
これは、ベトナム株式市場に限らず、他のエマージング市場全体に通じる話です。
エマージング市場は、これから経済発展が期待される国のマーケットを指している言葉ですが、
高い経済成長が期待される半面、市場規模が小さかったり、
あるいは市場のインフラが未整備であったりすることから、価格が乱高下するリスクを常に抱えています。
日本では、インターネットで株を売買することは当たり前かもしれませんが、
新興国ではそのようなシステムが整っていないことがほとんどです。
また、エマージング市場への投資で最大のリスクは、流動性リスクです。
流動性リスクとは、売りたいときに売ることができない、
買いたいときにかうことができない、という状況に陥るリスクのことです。
市場規模を上回る投資資金が殺到した場合に、一時的に流動性が失われることもあるでしょうし、
それ以外の要因で流動性が失われることもあります。
金融危機や通貨危機が生じる危険性も、日本や米国、ユーロ経済圏などの先進諸国に比べれば、
はるかに高いといわざるを得ないでしょう。
通貨危機の影響で市場閉鎖という状況も十分に想定されるわけです。
ですから、エマージング市場に投資をする場合は、このようなリスクを念頭に置いて、
投資するかどうかを判断する必要があります。
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