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 銀行業界全体
ベトナムには、もともと国営銀行しかありませんでしたが、1986年にドイモイ政策が採択され、
1989年には民間の銀行の設立が法的に認められました。
2006年8月現在、ベトナムには、国営商業銀行5行、政策銀行2行、株式商業銀行37行、
合弁銀行5行、外国銀行支店29店、クレジットユニオン約900、外国銀行駐在員事務所45、
ファイナンス会社7社が存在しています。
ベトナムの金融市場では四大国有銀行が約7割のシェアを占めており、
残りの約3割のシェアをそのほかの金融機関を分け合っている状況です。

金利上昇期には銀行の業績は拡大しやすい傾向があります。
金利上昇期には、預け入れの金利(預金金利)よりも先に貸出金利が上昇するからです。
お金を調達する金利(預金金利)が上がるより先に、貸し出す金利が上がるのですから、
当然のことながら銀行の利ざや拡大につながります。
また、ベトナムの場合、預金金利が8〜10%と非常に高くなったことで、
預け入れをする人が急激に増えています。
預金残高が増えれば、それだけ貸し出すことができる資金も増えることにもなります。
取り扱い資金が急激に増えていることも、銀行には有利なポイントだと言えます。

銀行業界のリスクは、WTO加盟(世界貿易機構)に向けた米越二国間協議などの結果、
2007年4月以降は、外国銀行がベトナム国内支店を自由に開設できるようになります。
つまり、これまで保護されていた金融市場が、外国の銀行に解放されるということになります。
これによって、多くの競合が登場することも予想されます。
また、今のところは好景気であるため、高金利で預金を貸し付けても、
きちんと返済される可能性が高いことから、お金がうまく循環します。
しかし、外部要因など何らかののきっかけで不景気になった場合、
返済が滞り不良債権の山となる可能性があります。







 アジア株式商業銀行(ACB銀行)  [銘柄コード:ACB、市場:ハノイ]
最大手の民間商業銀行です。
2006年12月22日時点では、時価総額ベースで第3位の上場企業です。
新しいサービスを取り入れるなど、ベトナムの人々からは、
「システム面でもサービス面でも、ベトナムでもっとも先進的な銀行」と認知されています。
2006年10月現在、全国に支店が43か所、出張所が26か所、子会社が4社あります。

 サイゴン商信株式商業銀行(サコムバンク)  [銘柄コード:STB、市場:ホーチミン]
ACB銀行に次ぐ、国内第2位の民間商業銀行で、ベトナム初の株式上場を果たした銀行でもあります。
個人や民間中小企業に的を絞った営業戦略により、急成長しています。
資本金額では、ベトナムで最大規模の株式商業銀行となりますが、
国営商業銀行の規模に比べると、その20%程度に留まります。
フィッチレーティングス社による格付けを取得しているベトナムの株式銀行2行のうちの1つで、
2004年の格付けは「D」となっています。
2006年4月現在、全国に支店が42か所、出張所が65か所、子会社が2社あります。
まとめノート
・金利が上がると、貸出金利が預金金利よりも先に上がるので、銀行の利ざやが拡大する
・WTO加盟により、金融市場が外国銀行に開放され、多くの競合が登場する可能性がある
・不景気になると、返済が滞り、莫大な不良債権を抱える可能性がある
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