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ベトナムの保険業界全体では、年間約20%のペースで拡大しています。 たとえば、2005年の保険業界全体の保険料収入は、前年比約20%増の13.5兆ドン(1,000億円)です。 また、ベトナムでは、保健分野がすでに外資に解放されています。 保険事業は、生命保険業と損害保険業の2つに分けることができます。 私達は、万が一のことが起こった時のことを考え、生命保険に加入します。 とはいっても、万が一のことはそう簡単には起こりませんから、生命保険会社は、 大勢の加入者から保険料を集めているものの、実際に支払う保険料は多くはありません。 つまり、生命保険業はとても儲かる事業と言えます。 いっぽう、損害保険業は、自動車やバイクの事故が頻繁に起こるため、 生命保険に比べると保険金の支払いが多く、利益が薄い事業です。 保険業界は、保険事業そのものも儲かるうえに、保険料として集めた莫大なお金を運用できるため、 利益成長という面では一般の事業会社に比べて有利です。 |
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ベトナムの生命保険業界は、ここ数年に渡って平均年率30%もの高成長を遂げてきました。 しかし、2005年に入ってからは、業界全体の保険料収入は前年比4%増の8兆ドン(約590億)です。 2004年の成長率は17%ですから、かなりの急ブレーキがかかったことが分かります。 成長鈍化の理由は、大きく分けて2つあります。 1つは、銀行預金の金利が9〜10%という高金利になったため、 資産が銀行預金に流れやすくなったことです。 生命保険の配当を含めた利回りは7〜8%程度と、銀行預金の利回りを下回っています。 そのため、なかには長期保険を解約して、銀行預金にまわす人も出ているようです。 もう1つの理由は、生命保険がある程度普及してきたことにより、 生命保険市場の急成長は終わりを告げ、短期的に飽和状態になっていることです。 しかし、長期的に考えた場合には状況が違ってきます。 ベトナムの生命保険加入者は1,000万人程度で、ベトナムの総人口が約8,300万人ですから、 普及率は12%程度にすぎず、決して普及率が高いとは言えません。 厳密に言えば、この1,000万人という数字も、1人の人が3つの異なる保険に入った場合には、 1人ではなく3人とカウントしているため、実質の普及率は12%よりももっと低くなります。 また、GDPに占める生命保険と損害保険の割合は、先進国が7〜10%であるのに対し、 ベトナムは2%程度にすぎません。 以上の理由から、短期的には飽和状態であるものの、長期的にはまだまだ大きく伸びる余地があります。 |
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損害保険業界は、生命保険業界より高い成長率を維持しています。 2006年上半期の総保険額は、前年同期比25%増の3兆2,000億ドン(237億円)となっています。 2005年の保険料収入は、前年比16%増の5兆5,000億ドン(407億円)です。 保険の種類としては、自動車・バイク保険が最も多く、全体の約3割を占めています。 次に多いのは、海上保険・火災保険となっています。 損害保険業は、売買構成比率が一番大きい自動車・バイク保険の 損害率(保険金を顧客に支払う率)が高いため、利益が薄い業界ではあります。 しかし、所得増加による自動車・バイクの保有台数拡大や、WTO加盟による貿易の拡大で 海上保険のニーズが増える可能性もあることから、 今後も年率20%程度の安定的かつ高い成長を続けることができるとみられています。 なお、2006年9月の段階では、ベトナムには損害保険会社が全部で15社あり、 この他にも進出準備を進めている会社が数社あります。 生命保険の会社が8社であることを考えると、損害保険業界はより競合が激しい市場と言えます。 |
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各種保険業務(医療保険・損害保険・傷害保険・運送保険・自動車保険・火災保険・農業保険など)、 再保険業務、損害鑑定業務、各種投資活動(国債・社債・株式・不動産・融資など)を行っています。 親会社は、国家資本投資経営総公社で、同社の株式の63%を保有しています。 ハノイ・バオミン社のほか、各地方のバオミン社など、いずれも出資率100%の子会社が58社あります。 ベトナムの非生命保険市場では、現在20社が活動していますが、バオベドとバオミンの2社で 約60%のシェアを占めており、バオミン社1社では21.48%のシェア(2005年)を占めています。 |
まとめノート(保険業界全体) ・保険事業は、生命保険業と損害保険業の2つがある ・生命保険業は、損害保険業に比べ、保険料の支払いが少ないため利益率が高い ・保険事業は、本業が儲かるうえに集めた資金を運用できるため、 一般事業に比べて利益を生みやすい |
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