まとめノート(業績の良い会社を見つけたら、PERでお買い得度をチェック!) ・EPSは一株あたりの利益を表し、大きいほど株主は配当などでより多くの報酬を得る可能性大 ・PERが高いと、株価は企業の業績よりも割高な水準で取引されている ・PERの高い株は、多くの人が注目をしており、成長を期待されていると言える |
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1つ目のチェック項目は、どれくらい借金をしているかです。 企業が多額の借金を抱えている場合、返済や利息の支払いに利益の多くを費やすことになります。 仮に、総資産が1,000万円、負債率60%の企業があったします。 この企業の年間の営業利益が50万円だったとしましょう。 負債率60%ですから、借金の額は600万円です。 もし、借金の利息が5%だったとすると、利息だけで30万円も払うことになります。 利益が50万円で利息が30万円とすると、利益の半分以上が利息で飛んでしまいます。 もちろん、負債は少なくても業績が良くない企業もあれば、 多額の借金を抱えていても大きく成長している企業もあります。 とはいえ、借金がない会社に比べれば、利益は減ってしまうでしょうし、 設備投資や新規事業にまわす資金も少なくなってしまいます。 借金が少ないほど、いい会社である可能性が高いことは確かです。 さて、企業の借金の度合いを調べるときは、銀行からの借り入れなど、他からの借金や借り物ではなく、その企業が保有している資産の総額を総資産で割り算して求められる「自己資本比率」を見ます。 おおまかな目安としては、自己資本比率が50%以上あると安心です。 ただし、顧客の預金を大きく預かる銀行など、 もともと自己資本比率が他業種と比べて低い業種もあります。 したがって、同業他社と比べてどうなのかを比較する必要があります。 |
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2つめにチェックするのは、1株あたり利益(EPS)と株価収益率(PER)です。 1株あたり利益(EPS)は、その企業が1年間に稼いだ利益を、発行している株式の総数で割ったものです。その会社の株、1株につき、いくらの利益を出しているかを表しています。 この1株あたりの利益が大きければ大きいほど、株主にとっては配当金などで、 より多くの報酬を得ることができる可能性が高くなります。 効率的に稼いでいるか、ということを知ることができる指標です。 株価収益率(PER)は、株価を1株あたりの利益で割ったものです。 株価収益率は、高ければ高いほど、その企業の実態(業績)よりも 高い金額で株が売買されていることになります。 例えば、ベンチャー企業には、PERが100倍を超える企業もあります。 これは、「この会社は将来大きく成長するだろう」と期待し、 「今の業績からすると株価は割高だけど、いずれ成長して業績が株価に見合うようになるだろうから、 今のうちに株を買っておこう」と考える人がたくさんいることを意味します。 これに対し、PER5倍程度の会社は、「将来、あまり成長しないだろう」と思っている人が多いと言えます。 PERが低い会社は、その企業の業績に比べて、安い値段で取引されていることになります。 ですが、今後も業績の伸びが期待できない企業の株は買ってはいけません。 ですから、買うのは、業績がいいのにPERが低いか、 相場全体が下落して業績のいい会社のPERも低くなった時です。 |
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3つめに調べるのは、1株あたり純資産(BPS)と株価純資産倍率(PBR)です。 純資産は、総資産から負債(借金)を引いたものです。 それを発行済み株式数で割ったものが「1株あたりの純資産(BPS)」です。 そして、株価をBPSで割ったものが「株価純資産倍率(PBR)」です。 ある会社が倒産し、会社にあるものを全て売り払って、 借金を返済した後に残ったお金を株主に公平に分けたとしましょう。 その時に株主が得ることができる1株あたりの金額がBPSです。 つまり、BPSよりも実際の株価が低い場合は、その株はお買い得だと言えます。 その株を買った時点で会社が倒産しても、その会社にあるものを売り払えば 株を買った以上のお金が戻ってくることになるからです。 ただ、これは計算上のことであって、実際にはそう上手くはいきません・・・。 なお、保有している株式や不動産などを時価で評価して、 算出した実績上のBPSに対して株価が3分の1以下になっている銘柄も対象となります。 株価がBPSの3分の1以下である株は、非常に割安な水準で取引されていると言えます。 |
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最後は、配当利回りです。 配当利回りと言った場合、通常は、1年間の配当金の合計を株価で割ったものを指します。 しかし、ベトナム株では、配当利回りは配当金の合計を額面(1万ドン)で割ったものを指します。 ただ、私達が通常使っている意味の配当利回りを知りたい場合は、配当金額を株価で割って計算します。 業績のいい企業の配当利回りが必ずしも高いとは言い切れません。 例えば、マイクロソフトは配当金を出さず、利益を事業拡張や研究開発に使っています。 その結果、業績が良くなれば株価も上がりますから、配当金を出さなくても株主に報いることができます。 もちろん、業績が良く、しかも配当利回りが10%以上という状態が続くのであれば、 それは明らかに株価が割安に放置されていると判断できます。 滅多に起こることではありませんが、市場が暴落した時などには起きる可能性があります。 |
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また、毎年利益が増えている企業も良い企業です。 利益成長率とは、前年度の利益に対して、とのくらい利益が増えているかを表す指標です。 算出する年度の純利益を、その前年度の純利益で割って計算します。 この利益成長率の見通しが高いほど、良い企業だと言えます。 この場合、ある都市の利益成長率だけが高くても、良い企業とは言えません。 利益成長率が継続的に高い企業こそが、良い企業です、 高い利益成長率が続いていても注意しなければいけないケースもあります。 毎年50%以上の急激な利益成長を続けていた企業が、 ある時、何かのきっかけで成長率を下げる場合です。 比較的若く、かつ業績が安定しない会社で起こる現象です。 株を買うときは、一つの指標だけで判断するのではなく、様々な側面から企業を見ることが大切です。 |
まとめノート(借金が多いと、企業はなかなか大きくなりません) ・借金が多いと、たくさん稼いでも利息を払うので、その分利益が減る ・そのため、設備投資や新規事業にまわす資金が少なくなる ・業種によっては、自己資本比率が他の業種に比べて低い業種がある。 |
焦って買う前に、財務状態をチェックして、割安な銘柄を見つけよう |
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