まとめノート(国内の消費市場向けに、圧倒的な強みを持つ商品やサービスを提供している企業) ・経済が成長するにつれて、国民の所得が上がり、消費市場の規模が大きくなる ・他の企業の商品と比較できないような、消費者向けの製品やサービスを持っていると強い |
まとめノート(特定の事業で利益を独占できる権限を持っている企業) ・新興国が成長していく過程で、大規模のプロジェクトやインフラ整備をする必要がある ・国家規模のプロジェクトを請け負うこと ・インフラなど工場制の高い事業でシェアを独占できること |
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「世界の工場」という言葉は、かつては中国を指す言葉でしたが、 2004年のSARSの流行や2005年の反日デモ、中国での賃金上昇などにより、 それまで中国一辺倒だった生産拠点を他の国へも分散する傾向が強まっています。 ベトナムの生産拠点のシフトもその流れによるものです。 今や、ベトナムは中国に続く「第二の世界の工場」になりつつあります。 「世界の工場」としての地位を確立している企業は、安い労働力を活かして製品を組み立て、 世界に向けて輸出することで大きく売り上げを伸ばしている企業です。 ベトナムでは工場労働者の賃金レベルが中国の半分以下ですから、 中国以上に安いコストで製品を作り、先進国で高く売れば、それだけ儲けも大きくなります。 しかも、ベトナム人は勤勉で手先が器用ですから、 安くて優秀な人材こそがベトナムの最も強力な武器になります。 製品を輸出していても、世界的に通用する技術力はもちろん、 販売先との強固な関係にも恵まれて、ほかを圧倒するシェアを確保していなければ、 「地位を確立している」とまでは言えません。 現在のベトナムの企業には、圧倒的な世界シェアを誇る上場企業はありませんが、 WTO加盟に伴い、今後ベトナムにもこの種類の企業が出てくること期待されます。 |
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国が企業を運営する国営企業が多いベトナムでは、国家規模のプロジェクトを請け負う企業や、 インフラなど公共性の高い事業でシェアを独占できる企業があります。 このような企業は、ベトナムが成長する過程で、大規模開発プロジェクトやインフラ整備を進める際に、 その恩恵をライバルと争うことなく、享受できる強みを持っています。 例えば、ハノイ市場に上場するファーライ火力発電会社は典型的な企業です。 同社はベトナム電力の80%を供給するベトナム電力総公社の参加にあり、 ベトナム全体の電力の約10%、ベトナム北部の電力は40%も供給しています。 基本的に、電力は安定性と安定供給が求められるため、競合はほとんどありません。 したがって、ファーライ火力発電株式会社は、ベトナムの経済成長に比例して 成長できる企業と言えるでしょう。 同じくベトナム電力総公社傘下の電力会社であるビンソン・ソンヒン水力発電株式会社や、 ホーチミン市の幹線有料道路であるハノイ大通りや 水道プロジェクトを手がけるホーチミン市インフラ投資社があげられます。 |
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社会主義国家では、各分野に政府直轄で、しかも経済成長の恩恵を受ける大企業が存在します。 そのような企業の子会社は、優良な資産を注入されたり、有利な条件で仕事を受注したり、 その業界内で独占的な取引ができたりするため、将来有望です。 例えば、ソンダ工業団地・都市投資開発は、ソンダ総公社という大手国有企業の傘下企業です。 ソンダ総公社は、もともとは建設会社でしたが、 現在は建設分野を中心にさまざまな事業に進出しており、日本で言えば財閥のような存在です。 ソンダ工業団地・都市投資開発は、ソンダ総公社グループの不動産開発と設計と担当する企業で、 建設は同じグループの内の別の会社が行います。 親会社のソンダ総公社は、政界とのつながりも深く、業界でも力のある企業です。 同社は、そのバックアップを受け、大きく発展しています。 実際のところ、企業の規模はそれほど大きくはなく、 ベトナムの不動産業界の中でもトップ50社に入るかどうかというところです。 しかし、他者に先駆けて株式会社化し、経営を合理化したことで、 利益率の高さではトップ5に入る会社になりました。 また、技術力が高く、ハイクオリティーな優良物件を建てる不動産会社として、 ベトナムでは広く知られています。 ちなみに、ハノイやホーチミンなどの都市部では、今後10〜15年間で人口が現在の倍になるため、 2010年までに1億平方メートルの住宅が必要になるとの予測があります。 親会社が財界とつながりを持ち、しかも技術力も高い同社が、 今後進められる住宅供給プロジェクトなどで、大きな利益を得る可能性は極めて高いと言えるでしょう。 同じような企業としては、ペトロベトナム・ドリリング株式会社などがあげられます。 |
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経済成長によって富裕層が増えてくると、消費マーケットとしての魅力が高まります。 消費者への直接販売はもちろん、企業の仕入れも有望です。 とは言っても、他者を圧倒する製品やサービスを提供することは、簡単ではありません。 ですから、他者が真似できないような圧倒的な強みを持つ製品やサービスを提供できれば、 大きな成長が期待できます。 例えば、サコム通信ケーブルという会社があります。 同社は、1986年に設立されたベトナム最大の通信ケーブルメーカーです。 通信ケーブルは、電話会社が固定電話の設備投資の際に利用するものですが、 同社はその技術を流用し、普通の電線はもちろん高圧電線、銅線、光ファイバーなどにも進出しています。 国営企業とは思えないほど小さな工場から出発し、ベトナムの経済発展によって電話が普及したことで 生産容量を超える受注が舞い込み、現在まで急成長を続けている企業です。 通信ケーブルの生産能力は、年産250万キロで、業界シェアは約50%となっています。 |
まとめノート(世界の工場として確立している企業) ・世界に通用する技術力・販売先との強固な関係を持っていること ・世界で圧倒的なシェアを誇るまでに成長する見込みがある |
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